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百人一首の風景 静岡県駿河湾田子の浦 富士 
4山部赤人 田子の浦に うち出て見れば 白妙の 富士の高嶺に 雪は降りつつ

阪本桃水(純子)書
歌意
田子の浦に出て見て、はるかむこうをながめると、白い布をかぶったように真っ白な富士山が見え、頂上には雪がしきりに降っていることだ。

歌の背景
田子の浦は静岡県駿河湾付近の海岸のこと。富士山を眺めるのに良い場所である。
山部赤人は、はるばる奈良の都からやって来て、「白富士」とも呼ばれる冬の富士山の姿に感動したのであろう。しかし、田子の浦からは、富士山の頂上に雪が降り続いている情景を実際には見ることが出来ないので、作者の心の中にはそれがくっきりと見えたのかもしれない。
作者プロフィール
山部赤人
奈良時代初期の宮廷歌人。三十六歌仙の一人で、自然の景色をよむのが得意。

歌碑(二尊院門前長神の杜)

歌碑説明文

歌碑(小倉百人一首文化財団建立)
山部 赤人(やまべ の あかひと)
山部 赤人(生年不詳 - 天平8年(736年))は、奈良時代の歌人。三十六歌仙の一人。姓は宿禰。大山上・山部足島の子とし、子に磐麻呂がいたとする系図がある。官位は外従六位下・上総少目。後世、山邊(辺)赤人と表記されることもある。
経歴
経歴は定かではないが、『続日本紀』などの史書に名前が見えないことから、下級官人であったと推測されている。神亀・天平の両時代にのみ和歌作品が残され、行幸などに随行した際の天皇讃歌が多いことから、聖武天皇時代の宮廷歌人だったと思われる。作られた和歌から諸国を旅したとも推測される。同時代の歌人には山上憶良や大伴旅人がいる。

柿本人麻呂とともに歌聖と呼ばれ称えられている。紀貫之も『古今和歌集』の仮名序において、「人麿(柿本人麻呂)は、赤人が上に立たむことかたく、赤人は人麿が下に立たむことかたくなむありける」と、赤人を人麻呂より上に評価している。この人麻呂との対は、『万葉集』の大伴家持の漢文に、「山柿の門」(山部の「山」と柿本の「柿」)とあるのを初見とする
滋賀県東近江市下麻生町には山部赤人を祀る山部神社と山部赤人の創建で終焉の地とも伝わる赤人寺がある。なお、赤人の墓と伝わる五輪塔が奈良県宇陀市の額井岳の麓に存在する。
Wikipediaより引用
万葉集の歌と表現が変わった歌
本歌取りとは違い、歌集の歌を選ぶ人によって、言葉が変えられた。
原型(万葉集)は「田子の浦ゆ うちいでてみれば 
真白にそ 富士の高ねに 雪は降りける」。
「白たへの」はもとの歌では「
真白にそ」となっている。最後の「ける」は「降っているなぁ」と、いう意味である。

新古今集14首
『新古今和歌集』(しんこきんわかしゅう)とは、鎌倉時代初期に編纂された勅撰和歌集。全二十巻。いわゆる八代集の最後を飾るもの。略称を『新古今集』(しんこきんしゅう)と称す。
『新古今和歌集』は後鳥羽院の命によって編纂された勅撰和歌集である。勅撰集を編纂するための部局「和歌所」が後鳥羽院の御所に置かれ、後鳥羽院自身も歌を親撰するなど深く関わった。院歌壇の歌人のほとんどが編纂に関わり、何十年にもわたって改訂が続いたという八代集の中でも稀有な存在である。
2  持統天皇   春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山
4  山部赤人   田子の浦に うち出て見れば 白妙の 富士の高嶺に 雪は降りつつ
6  中納言家持  かささぎの 渡せる橋に 置く霜の 白きを見れば 夜ぞふけにける
19  伊勢      難波潟 短き葦の ふしの間も 逢はでこの世を 過ぐしてよとや
27  中納言藤原兼輔 みかの原 わきて流るる いづみ川 いつみきとてか 恋しかるらむ
46  曾禰好忠   由良の門を 渡る舟人 かぢを絶え ゆくへも知らぬ 恋の道かな
54  儀同三司母  忘れじの 行く末までは かたければ けふを限りの 命ともがな
57  紫式部    めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲隠れにし 夜半の月かな
79  左京大夫顕輔 秋風に たなびく雲の 絶え間より もれ出づる月の 影のさやけさ
84  藤原清輔朝臣 ながらへば またこの頃や しのばれむ 憂しと見し世ぞ 今は恋しき
87  寂連法師   むら雨の つゆもまだ干ぬ まきの葉に きり立ちのぼる 秋の夕ぐれ
89  式子内親王  玉の緒よ 絶えなば絶えぬ ながらへば 忍ぶることの 弱りもぞする
91  後京極摂政前太政大臣 きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに 衣かたしき ひとりかもねむ
94  参議雅経   み吉野の 山の秋風 小夜ふけて ふるさと寒く 衣うつなり
写真撮影

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