百人一首かな手本集 阪本桃水書             本文へジャンプ
 11参議篁(わたの原・・・)〜20元良親王(わびぬれば・・・)
11〜15首
11わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと
 人には告げよ あまのつり舟
参議篁(たかむら)
12天つ風 雲の通ひ路 吹き閉ぢよ
 をとめの姿 しばしとどめむ
僧正遍昭
13筑波嶺の 峰より落つる みなの川
 恋ぞつもりて 淵となりぬる
陽成院
14陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに
 乱れそめにし 我ならなくに
河原左大臣
15君がため 春の野に出でて 若菜つむ
 わが衣手に 雪は降りつつ
光孝天皇
16〜20首
16立ち別れ いなばの山の 峰に生ふる
 まつとし聞かば 今帰り来む
中納言行平
17ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川
 からくれなゐに 水くくるとは
在原業平朝臣
18住の江の 岸による波 よるさへや
 夢の通い路 人目よくらむ
藤原敏行朝臣
19難波潟 短き葦の ふしの間も
 逢はでこの世を 過ぐしてよとや
伊勢
20わびぬれば 今はた同じ 難波なる
 みをつくしても 逢はむとぞ思ふ
元良親王
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