和の鐘(やわらぎのかね)
 「和の鐘」の名称は、王寺町が聖徳太子とゆかりの深い土地であり、和合の道を守ることが最も大切であるという、我が国初めての十七条憲法の第1条「以和為貴(わをもってとうとしとなす)の精神を尊重し、また「和」は「柔」に通じ、「心が穏やかになる」「心が静まる」「親しくなる」等の意味を持つことから、この精神を未来に向かって伝えていこうと名付けられたものである。
 平成元年にふるさと創生事業として、現在の「和の鐘」が建設された。
場所:本町1丁目
葛下川の水辺(かつげがわのみずべ)
 王寺町の東部を流れる大和川の支流、葛下川の流域には、水と親しみながら憩い、くつろげるスペースが広がっている。
 この一帯には、各所に休憩所、ベンチ、遊具、藤棚、遊水スペースなどが設けられているほか、憩いや語らいの場となる広場がある。
 川辺の堤防には、散歩やジョギング、サイクリングなどに最適な遊歩道があり、四季折々の風景を楽しむことができる。
 葛下川は水生生物の大切な生息場所にもなっており、階段護岸など水辺空間に親しめるスペースも設けられている。
場所:本町1丁目〜畠田3丁目
大和川の水辺(やまとがわのみずべ)
 JR王寺駅と近鉄王寺駅の北側、大和川を臨む一帯には、レクレーションなどに最適なオープンスペースが設けられ、「大和川ふれあい広場」と呼ばれている。
 ここには歴史をテーマとした遊具、ゲートボールコートなどがあり、幼児からお年寄りの方まで数多くの方々の憩いの場となっているほか、王寺町の花である「さつき」が観賞できる「さつき園」や、ピクニック等に利用できる芝生広場、パズル風の迷路がある広場、ジョギングコースなどがある。
場所:久度1丁目〜5丁目
烏山公園(からすやまこうえん)
 春には可憐な芝桜が咲き誇り、秋にはモミジの紅い化粧が彩りを添える、自然にあふれた公園。園内にある広い県民運動場には2面の野球用スペースがあり、ナイター設備も完備している。ここでは各種のスポーツイベントが開催されている。
場所:元町2丁目
畠田公園(はたけだこうえん)・菩提(ぼだい)キャンプ場
 児童のための遊具があるスペースや野球のできるグランドなどがあり、子供からお年寄りの方まで楽しく遊べる公園である。
 また、キャンプ場と隣接しており、併せて利用できる。
場所:太子2丁目
明神山自然の森(みょうじんやましぜんのもり)
 大和川をはさんで信貴山と向かい合う明神山(標高274m)は、金剛・葛城山脈の最北端にあり、西側は大阪府に属している。
 この頂上からは360度のパノラマが楽しめ、大阪平野や奈良盆地が一望できるのはもちろん、晴れた日には明石海峡大橋を見ることができる。
 ハイキングコースは変化に富み、春には山ツツジが咲き誇るなど、おおらかな自然環境を満喫することができる。
場所:明神山山頂
 
 
現代王寺の名所
現代の王寺(昭和時代〜平成時代)
 鉄道が開通してから交通・商業の町として発展してきた王寺町は、高度経済成長期になるとベッドタウンとしての様相を呈してきた。昭和38年(1963)からは西大和ニュータウンの開発がはじまり、宅地開発による人口増加に対応するために、昭和50年(1975)には王寺駅南駅前広場がつくられ、昭和53年(1978)には王寺駅が橋上化された。
 昭和57年(1982)に美しヶ丘ニュータウンへの入居開始のとき、8月1日・3日に王寺町で大水害が発生し、大災害となった。その後、河川改修をはじめとするさまざまな安全対策がなされ、現在では「水と緑と人がきらめく風格ある生活環境都市」を目指した町づくりが行われている。
和の鐘 平成元年 本町1丁目 ふるさと創生事業で建設
葛下川の水辺 昭和57年 本町1丁目〜畠田3丁目 遊歩道、水生生物の生息場
大和川の水辺 昭和57年 久度1丁目〜5丁目 大和川ふれあい広場
烏山公園 昭和57年 元町2丁目 園内に県民グランド
畠田公園 昭和57年 太子2丁目 王寺最大の自然公園・キャンプ場も隣接
明神山自然の森 昭和57年 明神山山頂 360度のパノラマが楽しめる